東京の住宅はソウルの住宅に比べて冬対策で遅れているのか?

自然環境・災害
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韓国の人が冬の東京で生活すると、室内が寒くて仕方ないと感じるらしいです。
韓国では、古くからオンドルという床暖房のシステムがあり、現在でも住居に床暖房を付けることが一般的だそうです。
そのためか、日本の住宅についてレベルが低いとか遅れているなどという考えを持つ韓国人もいるようで、海外の反応サイトでも度々話題になっています。
このことについて、少し考えてみたいと思います。

韓国の首都であるソウル特別市(以下、ソウル)は、新潟市とほぼ同じ緯度です。
太平洋側で言うと仙台市と福島市の間ぐらいになります。
つまり、ソウルは東京よりも、かなり北に位置しているのです。
更に、朝鮮半島は大陸からの寒気が直接入ってくるため、気温が下がりやすくなっています。
日本の場合は、大陸からの寒気が日本海を通過する際に少し温まるそうです。
水は0℃以下にならないので、冬の寒気と比べると海は高温なのです。
その代わり、海上の空気は水分を含むので、日本では雪が多く降ります。
実際に冬のソウルの気温は、宮城県の仙台市よりも低いそうで(岩手県盛岡市よりは少し高い)、冬の東京の気温は、韓国南端の島である済州島とほぼ同じです。

ですので、ソウルより東京の住宅の寒さ対策が疎かになることは、当然の話と言えます。
逆に、日本(特に日本海側や東北地方など)の住宅のほうが、韓国の住宅よりも雪に対する対策をしているはずです。
韓国の人が東京に来て、住宅での寒さを感じて日本の住宅は遅れているとか、お金がなくて寒さ対策ができていないと考えるのは見当違いなのです。
これは、単純に都市による寒さの違いでしかありません。
当然、東京よりも台北(台湾の首都)の住宅のほうが寒さ対策をしていないでしょうし、ソウルよりもモスクワ(ロシアの首都)の住宅のほうが寒さ対策をしているでしょう。
すぐ隣の国だから、自国と同じ住宅環境なのだと思うこと自体が間違っているということです。
そんなことを言いだしたら、韓国の住宅は地震の対策が日本と比べてまるで出来ていません。

日本では、人口の8割以上が東京近郊(関東地方)より南に住んでいます。
韓国では、人口の半分以上がソウル市周辺(ソウル特別市、仁川広域市、京畿道)に住んでいます。
つまり、日本人は韓国人と比べて南方の温暖な地域に住んでいる国民ということです。
ですので、韓国ほど日本は住宅の寒さ対策をしてこなかった歴史があり、徒然草という古い書物の中にも『家づくりは夏をもって旨とすべし』という、夏に合わせた家造りを推奨した記述があります。
近年は、暑さ対策も兼ねて高断熱・高気密の住宅が推奨されており、この点において日本の住宅が韓国より遅れをとっていることは確かなようですが、これも気候や気候変動の歴史を考えれば当たり前の結果です。

以上、本日の東京は雪が降って寒いです。(;^_^A

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